ブルーブレイザー10周年

イタリアのバーシーンを形作るPRエージェンシー
April 24, 2025
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Industry
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イタリアのバー業界におけるPRエージェンシー「BlueBlazeR」が創立10周年を迎え、記念すべき 「BlueBlazer Guide 2025」 を発表しました。ローマの歴史ある Teatro Centrale で開催された記念パーティーには、バー業界の関係者やジャーナリストなど 1,000人以上のゲスト が集まり、イタリアのバー文化の発展を祝いました。

BlueBlazerの成長と誕生

BlueBlazerは、バー文化への深い情熱を持つ ジャンピエロ・フランチェスカ氏(CEO)マッシモ・マクリ氏(編集長) によって設立されました。創立初年度には、 700軒以上のカクテルバーを訪問 し、イタリア初の カクテルバー専門ガイド を制作。その理念である 「より少なく、より良く飲む」 という考え方は、バーの世界を 想像力と創造力で伝える という使命とともに、今も変わらず受け継がれています。

BlueBlazerは、カクテルバー業界に特化した PR & コミュニケーションエージェンシー として、

  • メディア向けのプロモーション
  • カクテルバーガイドの発行
  • マーケティングサポート
  • イベントの企画・運営

など、多角的なサービスを展開し、イタリアのバーシーンの発展を支えてきました。

イタリアのバー文化の現在

「イタリアのバー業界は、国際的なバーランキングが証明するように、世界的に高い評価を得ています。ヨーロッパの中でも、イタリアは高級バーが広く分布している国のひとつです。つまり、どこへ行っても素晴らしいカクテルが楽しめるのです」と、ジャンピエロ・フランチェスカ氏は語ります。

かつては、大都市の一流バーがカクテル文化の中心でしたが、現在では 地方都市や郊外のバーが地域の特色を活かした独自のスタイルを確立 しています。例えば、人口 4,000 人ほどの小さな村に クリエイティブなカクテルを提供するバー がある一方で、大都市では 最先端のトレンドを発信するバー が存在し、多様なシーンが生まれています。

ガイドのディレクターであるジョヴァンニ・コンティナンツァ氏も「イタリアでは、どこにいても優雅なひとときを楽しめる文化が根付いている」と、その魅力を強調します。

特に注目されるのが、活気あふれるバーシーンを持つ ローマを擁するラツィオ州、歴史的にバー文化を牽引してきた ミラノ、そしてナポリを中心に 創造的な進化を遂げているカンパニア州。それぞれが個性的でありながら、イタリアのバー文化の豊かさと多様性を体現しています。

10 年の歩みとガイドブックの進化

BlueBlazer ガイドは、イタリアのバーシーンが進化する中で生まれました。品質、研究、原材料へのこだわり、そして伝統の再発見 という新たな意識の高まりを捉え、国内の優れたバーを紹介することを目的としています。

これまで オンライン版のみ で提供されてきたこのガイドですが、10 周年を迎える今年、初めて書籍版が発売 されることになりました。416 ページに及ぶこの本では、北部・中部・南部のエリアごとに厳選された 370 軒以上のバー を紹介。
各バーの スタイルや雰囲気、シグネチャーカクテル、バーマネージャー についても詳しく掲載されており、バーシーンの変遷を感じ取ることができる一冊となっています。

ガイドは 2 月中旬から書店で購入できますが、位置情報を含むインタラクティブマップは引き続きウェブサイトでご覧いただけます」とのこと。

オンライン版も引き続き閲覧可能です。

Blue BlazeR ガイドオンライン版: Blue BlazeR Guide Online

記念すべき 2025 年版ガイド – イタリアのバーシーンを網羅

BlueBlazerは、デジタルと紙の両媒体でガイドを発行し、より多くの読者に情報を届けています。書籍版は 2,000 部限定 の特別企画。高品質なバー体験を求める読者のために作られた一冊です。

本書は Lit Edizioni 出版グループの Ultra レーベル から発行され、全 416 ページ にわたり 370 軒以上のバー を厳選紹介。北部・中部・南部と地域ごとに構成され、それぞれのバーのスタイルや雰囲気、シグネチャーカクテル、バーマネージャーの情報まで詳細に記載されています。

特に興味深いのは、イタリアのバーシーン全体を分析しながら、注目すべきエリアを深掘りしている点です。

  • ミラノ は、バー文化の歴史的中心地としての地位をさらに強固に。
  • ローマ は、活気ある都市の風景から郊外の新たなトレンドまで、多様な魅力を持つ地域として浮かび上がっています。
  • カンパニア州 は、ナポリだけでなく、州全体に広がる創造的なエネルギーと革新的なバーシーンが注目を集めています。

このガイドの選考基準も特筆すべき点です。
カクテルの品質はもちろん、おもてなしやサービスのクオリティ にも重点を置き、単なるカクテル評価にとどまらない独自の視点で選出されています。また、完全な独立性を保つため、スポンサーや広告ページを一切含まない という徹底した編集方針を貫いているのも特徴です。

イタリアの最高峰のカクテルバーを網羅した 「BlueBlazer ガイド 2025」

Kindle 版 もリリースされています。(イタリア語)

Find it on Amazon: Guida ai cocktail bar d'Italia - Blue BlazeR 2025

BlueBlazer Awards 2025 – 栄光の瞬間

今年も業界の優れた功績を称える BlueBlazer Awards が開催され、記念パーティーでは多くの受賞者がその輝かしい実績を讃えられました。

「バー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのは、ミラノの名店「Rita」。
長年にわたり独自のスタイルを貫き、伝統と革新のバランスを見事に保ってきたその姿勢が評価されました。

「バーマネージャー・オブ・ザ・イヤー」には、「Jerry Thomas Bar Room」のグレゴリー・カミロ氏。
革新と伝統を巧みに融合させ、バーシーンを牽引する存在として選ばれました。

「ホテルバー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのは、パレルモのヴィラ・イジェア。
南イタリアを代表するホテルバーとして、独自のビジョンを持ち、確固たる地位を築いています。

また、生涯功労賞 は、イタリアのミクソロジーを世界に広めた功績を讃え、ヴィンチェンツォ・エリーコ氏に贈られました。

そして、「ベスト・マティーニ賞」 を受賞したのは、ホテル・ロカルノのニコラス・ピナ氏。彼が手がける一杯が、今年最も優れたマティーニと称されました。

今年も多くの才能が讃えられ、イタリアのバーシーンのさらなる発展を感じさせる夜となりました。

ミクソロジー:体験型観光の成長

ミクソロジーは、体験型観光の一部としてますます重要な役割を担うようになっています。
フィレンツェ発祥のネグローニや、地元のワインをミクソロジーの視点で再解釈したカクテル。土地の文化と結びついた一杯が、訪れる人々に新しい発見をもたらします。このつながりを、さらに深める方法はないでしょうか?

「観光局や生産者、バーが連携することで、より広がりのあるシステムを作ることができます。
たとえば、イベント期間中に国際的なジャーナリストを招待し、イタリアのミクソロジーシーンを体験してもらうことで、歴史や文化をまったく新しい視点から伝えることができます。」

ガイドのディレクター、ジョヴァンニ・コンティナンツァ氏も「イタリアのバー文化は、どこにいても優雅なひとときを求めるすべての人に受け入れられるものです」と、その普遍的な魅力を語っています。

イタリアのバー業界では、こうした取り組みを支える専門のエージェンシーが存在します。メディア対応、マーケティングサポート、イベントの企画・運営などを通じて、国内外に向けた発信を行い、業界の発展を後押ししてきました。10年以上にわたる活動を経て、最近ではアジアやインドなど海外のバーシーンにも関心が高まっています。

こうした動きが、これからどのように広がっていくのか。今後の展開が楽しみです。

Blue BlazeRの詳細については、 www.blueblazer.it をご覧ください。

ブルーブレイザー
ブルーブレイザー

https://www.blueblazer.it/

Director: Giampiero Francesca

info@blueblazer.it

To nominate your bar for the BlueBlazeR Guide to Italian Cocktail Bars

app@blueblazer.it

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