City Sessions

南イタリア・ガリポリのブティックホテル「Palazzo Presta」を舞台に、料理とミクソロジーの新たな可能性を探るコラボレーションイベント。11月7日にはチェルヴィアのALTO Rooftopが参加。
イタリア南部プーリア州、イオニア海に面した港町ガリポリ(Gallipoli)。その旧市街に位置するレストラン&カクテルバー「Lazzaro & Caterina(ラッザロ&カテリーナ)」では、イタリア各都市のシェフとバーテンダーを迎えるイベントシリーズ「City Sessions」が開催されている。
会場となるのは、17世紀の歴史的建造物を改装したブティックホテル「Palazzo Presta(パラッツォ・プレスタ)」。
City Sessionsは、イタリア各地の食文化とミクソロジーを通じて、都市ごとの個性や新たなクリエイティビティを紹介するプロジェクトだ。
毎回異なる都市からシェフとバーテンダーを招き、Lazzaro & Caterinaのチームとともに、一夜限りの4コースディナーとカクテルペアリングを創作する。
特徴は、料理とカクテルをそれぞれ独立したものとして提供するのではなく、両者を一体の体験として構成すること。ゲストとホストのシェフ、バーテンダーがアイデアを共有しながらメニューを開発し、異なる地域の食文化やミクソロジーのアプローチを融合させる。


ローマ、バーリに続き、第3回はチェルヴィアをテーマに開催
2026年9月にスタートしたCity Sessions。
第1回はローマをテーマに、Pastificio San LorenzoからシェフのAntonio CosmaiとバーテンダーのMario Lorussoを迎えて開催された。
続く10月の第2回では、同じプーリア州の都市バーリに焦点を当て、Urban AssassineriaのシェフCelso Laforgiaと、Speakeasy BariのバーテンダーVincenzo Mazzilliが参加。バーリとガリポリ、それぞれの食文化や伝統、クリエイティブな視点が交わるディナーが企画された。
そして、11月7日(土)に開催される第3回では、エミリア=ロマーニャ州チェルヴィアのレストラン&カクテルバー「ALTO Rooftop」がゲストとして参加する。
ALTO Rooftopからは、シェフのLeonardo D’Ingeoとドリンクを担当するNiccolò Amadoriが登場。
ホスト側のLazzaro & Caterinaからは、シェフのVincenzo StifaniとバーテンダーのMirko Quartaが参加し、4人による特別なディナーを提供する。
今回のメニューでは、ALTO Rooftopが3皿の料理とそれぞれのカクテルペアリングを担当し、Lazzaro & Caterinaが残る1皿とペアリングを担当する。
料理とカクテルは両チームが共同で考案し、チェルヴィアとガリポリ、それぞれの食文化やアイデアを反映した内容となる予定だ。
アドリア海に面したロマーニャ地方と、イオニア海に面したサレント地方。異なる地域の食文化が出会う今回のコラボレーションは、City Sessionsが掲げる都市間の交流というコンセプトを象徴するものとなる。

Pernod Ricard Italiaが公式スピリッツパートナーに
City Sessionsの公式スピリッツパートナーを務めるのは、Pernod Ricard Italia(ペルノ・リカール・イタリア)だ。
各回のカクテルペアリングでは、同社が展開するBeefeater Gin(ビーフィーター・ジン)、Del Maguey Mezcal(デル・マゲイ・メスカル)、Altos Tequila(アルトス・テキーラ)、Mumm Champagne(マム・シャンパン)から、バーテンダーが自由に商品を選択する。
それぞれの料理に合わせてカクテルを考案することで、スピリッツの個性や多様なフレーバーを活かしたペアリングを提案する。
料理とカクテルを一体の体験として捉えるCity Sessionsにおいて、バーテンダーの創造性も重要な役割を担っている。
また、各イベントではディナーの後にDJセットも開催。料理、カクテル、音楽を通じて、食卓を超えた交流の場を提供する。
歴史的建築と現代的なホスピタリティが融合するPalazzo Presta
City Sessionsの舞台となるPalazzo Prestaは、ガリポリ旧市街の中心部に位置するブティックホテル。
17世紀に建てられた歴史的な邸宅を修復し、現代的なデザインと南イタリアの伝統を融合させた空間が特徴だ。
ホテルには15室の客室とスイートがあり、それぞれ世界各地の異なる文化や旅先からインスピレーションを得たインテリアが施されている。
コンセプトは「Globetrotter’s House(世界を旅する人々の家)」。
シルクロードやアメリカン・ドリームなど、さまざまな文化をテーマにしたデザインを取り入れ、旅を通じて新たな発見を求めるゲストに向けた空間を提供している。
ホテルを創業したのは、Antonio TundoとEugenia Inguscio。
公私ともにパートナーである2人は、2016年からホスピタリティ事業に取り組み、歴史的建築物を現代的な宿泊施設として再生するプロジェクトを展開してきた。
その根底にあるのは、建物が持つ歴史や地域文化を尊重しながら、国際的な感性や現代的な快適さを取り入れるという考え方だ。
現在、2人はPalazzo Prestaに加え、同じガリポリにある11室のブティックホテル「Palazzo Flora」と、4室の「Palazzo Colombo」も手がけている。
いずれも歴史的建造物を活用した小規模なホテルであり、建築、デザイン、地域文化を通じて、サレント地方ならではのホスピタリティを表現している。

サレントの食文化を現代的に表現するLazzaro & Caterina
Palazzo Presta内に位置するLazzaro & Caterinaは、南イタリアの伝統的な食文化を現代的なアプローチで再解釈するレストラン&カクテルバーだ。
厨房を率いるのは、サレント地方出身のシェフVincenzo Stifani。
1990年生まれのStifaniは、幼い頃から祖母や母親が作る家庭料理に親しみ、料理への情熱を育んできた。
独学で料理を学び、実践を通じて経験を積む一方、さまざまな土地を訪れて新しい食材や味、調理法を探求してきた。
彼が大切にするのは、料理を通じて物語や感情を伝えること。料理は単なる仕事ではなく、愛情や情熱を表現する手段であるという考え方を持つ。
その独自のアプローチが、長年の友人でもあるPalazzo Prestaの創業者Antonio Tundoの目に留まり、Lazzaro & Caterinaの料理を任されることになった。
レストランでは、地元の旬の食材や魚介類を中心に、伝統と現代的な調理技術を組み合わせた料理を提供する。
代表的なメニューには、ガリポリ産紫エビのカルパッチョ、紫エビのタルタルとフリッジテッリ、フランス産イズニーの有塩バターを合わせたリングイネ、イカのグレーズ仕立てなどがある。
地域の食文化を大切にしながらも、国際的な食の感性を取り入れることで、サレントの伝統を新しい形で表現している。


ガリポリの街並みとイオニア海を望むTerrazza Presta
Palazzo Prestaのルーフトップには、カクテルバー「Terrazza Presta(テラッツァ・プレスタ)」が設けられている。
ガリポリ旧市街の屋根並みとイオニア海を一望するテラスは、夕暮れ時のアペリティーボや夜のカクテルを楽しむ場所として親しまれている。
カクテルプログラムを率いるのは、ヘッドバーテンダーのMirko Quarta。
1999年、レッチェ近郊のAcayaに生まれたQuartaは、18歳でホスピタリティ業界に入り、バーテンディングの世界に興味を持った。
その後、レッチェ旧市街の複数のカクテルバーで経験を積み、Palazzo Prestaに参加。さまざまなバーテンディングのトレーニングも受けながら、技術と創造性を磨いてきた。
現在はTerrazza Prestaのカクテルメニューを担当し、サレント地方の活気ある雰囲気と現代的なミクソロジーを融合させたドリンクを提供している。
シグネチャーカクテルには「Casablanca」「Monet」「Koyasan」などがあり、ワインやシャンパン、軽食とともに楽しむことができる。

食とカクテルを通じてイタリア各都市をつなぐ
歴史的な建築物、現代的なデザイン、サレントの食文化、そしてカクテル。
これらを組み合わせたPalazzo Prestaのホスピタリティを、さらに発展させる取り組みがCity Sessionsだ。
異なる都市から招かれたシェフとバーテンダーが、地元のチームとともに新しいメニューを生み出すことで、地域の伝統を尊重しながら新たな食体験を提案する。
ローマ、バーリに続く第3回では、チェルヴィアのALTO Rooftopを迎え、ロマーニャ地方とサレント地方の食文化が交差する一夜限りのディナーが開催される。
City Sessions 第3回 開催概要
開催日:2026年11月7日(土)
会場:Lazzaro & Caterina / Palazzo Presta
所在地:イタリア・プーリア州ガリポリ
ゲスト:ALTO Rooftop(チェルヴィア)
公式スピリッツパートナー:Pernod Ricard Italia
Lazzaro & Caterina



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