ジョヴァンニ・オノリがイタリア代表

ローマのブルガリ ホテルに所属するジョヴァンニ・オノリが、2025年3月25日から27日にかけてバルセロナで開催される「トーレス ブランディ ゼロ チャレンジ」のグローバル決勝にイタリア代表として出場することが決まりました。今年で3回目を迎えるこのコンテストは、ミクソロジーにおける持続可能なイノベーションを称え、ホスピタリティ業界における創造性と環境責任を強調するものです。
イタリア決勝の開催とその意義
2024年2月25日、ローマのレ エトワール テラスにて、ホスピタリティ業界における持続可能性に特化した初の国際コンテスト「トーレス ブランディ ゼロ チャレンジ 2024/2025」のイタリア決勝が開催されました。この大会は、業界の専門家たちが環境への影響を削減する意識を高めることを目的としており、持続可能性を重視した革新的なプロジェクトを表彰する場となっています。

競技形式の変化とその狙い
今年の「トーレス ブランディ ゼロ チャレンジ」は大きな方向転換を遂げ、持続可能性プロジェクトのみに焦点を当てる形式となりました。これに伴い、従来のカクテルプレゼンテーションは廃止され、バー業界のみならずレストラン業界のプロフェッショナルも参加しやすい環境が整えられました。競技では、CO2排出量の削減、材料のリサイクル、社会的包摂の促進など、現代社会が抱える環境・社会問題に取り組む具体的なプロジェクトが評価の対象となりました。

国内選考とオノリの優勝
コンテストは国内フェーズとグローバル決勝の2段階に分かれており、各国の代表者がバルセロナで最終決戦に挑みます。イタリアの準決勝では、国内タイトルと世界決勝への出場権をかけ、次の3名が競い合いました。
- ジョヴァンニ・オノリ(ブルガリ ホテル ローマ)
- マルコ・コラサンティ(リエティのデペロ)
- ジュゼッペ・テノーレ(フィレンツェのカフェ パスコフスキ)
最終決戦は、トーレス ブランディのブランドアンバサダーであるアンドレア・コレッリの監修のもと開催されました。審査員には、テラッツァ レ エトワールの飲料コンサルタントであるリカルド・マリネッリ、ホスピタリティ業界のPRマネージャー兼プレスオフィスのラエティシア・シャイユ、リネ ミニム スタジオのインテリアデザイナーであるカルラ・アスコリなど、業界を代表する専門家が名を連ねました。
オノリは、彼のプロジェクト「4Future」によって見事優勝を果たしました。審査員たちは、その革新性と持続可能性の観点からプロジェクトを高く評価し、オノリはバルセロナで開催される世界決勝戦への切符を手にしました

2025年のグローバル決勝
2025年の「トーレス ブランディ ゼロ チャレンジ」は対象国を拡大し、より多様なプロジェクトが集結することが期待されています。これまでバー業界を中心に行われてきた本コンテストですが、今年はレストラン業界のチームも積極的に参加することが推奨されています。
参加プロジェクトは、CO2排出量の削減、廃棄物管理、材料のリサイクル、社会的包摂の促進など、社会環境課題に取り組み、測定可能な影響を与えることが求められます。
過去の大会では、バルセロナの「パラディソ」(2022年の「世界のベスト50バー」で1位)に所属するジャコモ・ジャンノッティが「ゼロ ウェイスト ラボ」プロジェクトを発表し、バーで発生する廃棄物をツールへと再利用する革新的なアイデアを示しました。今年もまた、世界中のホスピタリティ業界のプロフェッショナルが集い、持続可能な未来を築くための新たなアイデアが披露されることが期待されます。

スペインを代表する「トーレス・ブランディ」
トーレス・ブランディは、スペインの名門ワイナリー「ファミリア・トーレス」が手掛けるブランデーのブランドです。トーレス家がワイン造りを始めたのは1870年のこと。その後、1928年にブランデーの製造をスタートし、今ではスペインを代表するブランドの一つとして世界中で親しまれています。
このブランデーの魅力は、何といってもスペイン産の高品質な原料と伝統的な製法にあります。主にカタルーニャ地方で栽培されたアイレン種やパレリャーダ種の白ブドウを使用し、長年の経験に裏打ちされた蒸留技術で丁寧に造られています。
そして、熟成には「ソレラ・システム」という方法を採用。これは、異なる熟成年数のブランデーをブレンドしながら熟成させることで、毎年安定した品質と深みのある味わいを生み出す技法です。
環境への配慮もトーレス・ブランディの大きな特徴の一つです。ファミリア・トーレスは、ワイン&ブランデー業界の中でも特に持続可能性に力を入れており、CO2排出量の削減や再生可能エネルギーの活用を積極的に進めています。ブランデーの製造においても、環境負荷を抑えた方法が取り入れられています。
ラインナップも豊富で、初心者からブランデー愛好家まで楽しめる幅広い選択肢が揃っています。
トーレス5は、バニラやキャラメルの甘さにスパイスが加わったバランスの良い味わいで、カクテルにもぴったり。
トーレス10は、よりリッチでまろやか、ストレートやロックでじっくり楽しみたい一本です。
さらに、トーレス15になると、トフィーやコーヒーのような深みのある味わいが際立ち、高級感が増します。
そして、最高級ラインの「ハイメ・プリメロ」は、20年以上熟成された一本で、ドライフルーツやチョコレートのような複雑な風味が特徴。特別な日に飲むのにふさわしい逸品です。

トーレス・ブランディ