World Martini Day

ローマの秘密の庭にて
June 20, 2026
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Bar
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6
MIN
Megumi Ueda

今日はワールド・マティーニ・デー。

ローマで最高のマティーニが飲める場所はどこかと尋ねられたら、きっとたくさんの答えが返ってくるでしょう。しかし、クラシックカクテルがお好きなら、迷わずおすすめしたいバーあります。それは、ローマ屈指の名門ホテル・デ・ルッシーの中庭にある「ストラヴィンスキー・バー」です。

このバーの名前は、このホテルに頻繁に滞在していたロシアの作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーに由来しています。

入り口をくぐると、街の喧騒はうそのように消え去り、緑豊かな植物に囲まれた空間は、まるで秘密の庭園のよう。

世界中から訪れる旅行者、ローマのホテルバー文化を愛する地元の人々、そして最高のカクテルを求めてやってくるカクテル愛好家たちが、ここに集まります。

彼らが訪れる理由は、単に美しいからだけではありません。このバーの根底には、クラシックカクテルへの深い敬意があるのです。

シンプルさの中にある美学

その哲学を体現しているのが、バーマネージャーのマッティア・カペッツォーリです。ミラノのガレリアにある伝説的なバー「カンパリーノ」をはじめとするイタリア屈指の名店でキャリアを積んだマッティアは、現在ホテル・デ・ルッシーのバーチームを率いています。

彼は数々の受賞歴と卓越したマネジメント能力で知られていますが、カクテル愛好家が注目すべきは彼の哲学です。

長年の経験を経て、彼はこう言い切ります。

「クラシックこそが最も重要だ」。

今日のバーシーンでは、凝ったプレゼンテーションや革新的なテクニックが注目を集めがちです。しかし、マッティアは異なるアプローチをとります。

完璧なネグローニ。完璧なマティーニ。完璧なシャンパンカクテル。

経験を積めば積むほど、人はシンプルさへと回帰していくのかも知れません。真に自分の技術を極めた者が、過剰なものよりも本質を選ぶように。

マティーニはそれを象徴する究極のカクテルと言えるでしょう。

いっさいの誤魔化しは効かなく、あらゆるディテールが重要であり、バーテンダーの技量がそのまま露わになるのです。

Mattia Capezzuoli
Mattia Capezzuoli
Mattia Capezzuoli

イタリア産ウォッカ:アルタムラ ディスティラリー

こちらで提供されるマティーニは、アルタムラディスティラリーのウォッカが使われています。

ウォッカと聞くと、ポーランドやフランスを思い浮かべる人かも知れませんが、アルタムラディスティラリーは違います。イタリア産で、2000年以上もの間、南部のプーリア州で栽培されてきたデュラム小麦を原料としています。

(ちなみに、「アルタムラ」というのはイタリア南部プーリア州にある町の名前で、イタリアで最も有名な伝統的なパンの一つである「パネ・ディ・アルタムラ」で知られています。)

このウォッカの特徴は、その自然な穀物由来の風味です。単なるニュートラルな味わいではなく、しっかりとした風味と個性を持っています。同時にベルモットとの相性も抜群で、穀物の豊かな風味が際立つ、まろやかなマティーニに仕上がります。

その個性を理解するにも、マティーニとして味わうのが一番でしょう。シンプルなカクテルだからこそ、ウォッカ本来の味わいが余すことなく引き立つのです。

(アルタムラディスティラリーについては別の記事で詳しくご紹介する予定です)

マティーニの向こう側

ストラヴィンスキー・バーの魅力は、カクテルの質の高さだけではありません。

カウンター席に座ると、美しく作られたカクテルが次々とバーカウンターを通り過ぎていく様子を目の当たりにします。エレガントで優雅な雰囲気でありながら、無駄な動きは一切ありません。サービスは洗練されていて、途切れることのないスムーズさです。

この完璧なレベルは、偶然に生まれているわけではありません。

バー、レストラン、サービスチーム、そしてホテル全体のホスピタリティが一体となって、一つのまとまりのある体験を創り出しているのです。

その中心にあるのが、マッティアの哲学です。

伝統を守りシンプルさを追求する姿勢は、マティーニの精神そのものを体現しているようです。ワールド・マティーニ・デーに、これほどふさわしい場所はなかなか思いつかないでしょう。

ローマの隠れた庭園で、良く冷えたアルタムラウォッカ・マティーニを片手に。

まさに至福のひとときです。

Recipe: Altamura Distilleries Martini

アルタムラ ディスティラリー ウォッカ 60ml

カルパノ ドライベルモット 20ml

オレンジビターズ 2ダッシュ

すべての材料を氷と一緒によく冷えるまでかき混ぜます。

冷やしたニック&ノラグラスに注ぎ、レモンピールを添えて完成です。

ホテル・デ・ルッシーのマティーニ・バリエーション

クラシック・ドライ・マティーニ

ジンまたはウォッカを選択

ドライ度はお好みに合わせて調整(ウェットまたはドライ)

オリーブまたはレモンツイストを添えて

ダーティ・マティーニ

オリーブの塩水を使用

ブレックファスト・マティーニ

ジンベースのカクテル

サルヴァトーレ・カラブレーゼ氏考案、オレンジマーマレードを使ったシグネチャーカクテル

世界中で愛されるモダンクラシックカクテルのひとつ

Stravinskij Bar
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